消防士の皆さん、お疲れ様です。
今日も消防士の仕事で辛いところを書いていきます。
今回のテーマは「現場がしんどい」です。
はじめこそ消防士の仕事にやりがいを持っていたと思います。
ですが、辛い現場もたくさんありますよね。何と言っても命の最前線ですから。
私は、自分と同年代の方が亡くなるような現場が本当に辛かったです。
そんな皆さんの悩みを共有していきたいと思います。
あなたは現場が好きですか?楽しいですか?
どうでしょう、好きとか楽しいって方っていますか?
やりがいはあると思いますよ。
上手く活動出来た時の達成感とか。
だけど、現場が好きって方はいるんでしょうか。
私たち消防士の赴く災害現場は、人にとって不幸な場所です。
災害なんて無い方が良いに決まってるじゃないですか。
そんな災害現場が好きって、それを望んでいるってことですよね。
人の不幸を望んでいるってこと。
消防士にそんな人いないと思います。というか、そう信じたいです。
好きではないからしんどくなる
だから、しんどくなっていくんですよ。
好きじゃない現場に出動しなければならない。
やりがいだけで保ってた気持ちが、何かの拍子で耐えられなくなる。
そうするともう、現場が辛いんです。
それでもこれが俺の仕事だし頑張らなきゃな、って踏ん張ってるんですよ。
それって心身にかなりのストレスだと思いませんか?
私は消防隊、救助隊、救急隊と経験していますが、特に忙しい救急隊にいた時は本当に心身に大きなストレスがかかっていました。
出動が多くて夜も眠れない。
受け入れ先の病院はなかなか決まらない。
医師や看護師に酷い態度で受け入れを断られる。
患者さん、ご家族には「早くして」と言われる。
ストレスだらけですよね。
心身へのストレスで徐々に蝕まれていく
そんなストレスだらけの現場なので、当然、精神的にも肉体的にも疲労が溜まっていきます。
そもそも24時間勤務という不規則勤務なうえに、これですからね。
消防士って、短命なイメージありません?
特に東京消防庁とか忙しいところの救急隊、救急救命士って短命なんですよね。
そりゃー何十年も過酷な現場にいたら、そうなると思いますよ。
鬱になって療養休暇に入る人とか、心電図に異常が出る人とか、心筋梗塞や脳卒中を起こす方もいますよね。
私の職場でも実際に勤務中の職員が亡くなっています。
今かなり辛いと感じている方は、転職も視野に入れるべきだと思いますよ。
頑張って定年まで耐えても、おそらくその後は健康な老後の生活を送る期間は短いでしょう。
そこまで持つかどうかも、分かりませんしね。
図太い人は良いんですよ。あまり気にしない人はね・・・。
ですが、ここに来てくれている方々はそうじゃない方々だと思います。
ちょっと、自分の人生を考えてみるのも良いと思います。
まとめ
今回は「現場がしんどい」というテーマで書いてみました。
なぜ現場がしんどいのか、しんどいままにしておくとどうなるのか。
自分に当てはめて考えてみてください。
あ、ところでこれを読んだ方で
「消防士ってこんな気持ちで現場に出てるんだ・・・なんか嫌だな」
って思った方もいるかもしれませんが、それは違いますよ。
まず、そもそも消防士全員が現場が嫌な訳ではありません。そんなんだったら組織は成り立ちませんから。
やりがいの方が強くてバリバリ頑張ってる職員も多いですよ。
それともう一つ、現場が嫌な職員もひとたび現場に出ると、めちゃめちゃ必死で頑張ってますからね。
そこは勘違いしないで欲しいです。
皆さんのなかに、仕事が本当に好きで楽しくてたまらないって方はいます?
中にはいると思いますが、大多数はそうじゃないんじゃないでしょうか。
なら、何でその仕事をしているんですか?
仕事だからですよね。家族を養うためですよね。生きていくためですよね。
消防士も同じです。
そうやって割り切って頑張っているんです。
私は、一つ一つの現場に対して感情移入しすぎたのかもしれません。
それだと、持たないんですよ・・・。
まぁ、そんなこんなで今回は終わります。
ではまた。